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【懐石】2007.8.15 との町たる井   

【懐石】2007.8.15 との町たる井_c0043094_10325071.jpg花園から車で30分程行くと、肱川を擁する大洲の城下町に出る。
川を背に立つ大洲城天守閣は、最近再建されたばかりのピカピカ。そして、天守閣と川を挟んだ向側を殿町という。
その殿町に、ムカシから花園御用達のお店が一軒。
といっても、行くのは年にほぼ一回、季節は夏と決まっている。
ナニをいただくかというと、それは勿論、肱川の鮎と鰻。
このたる井は、女将のこだわりで天然モノしか使わない。鮎も鰻も養殖が当たり前の昨今、なかなか得難いお店なのだ。




予め予約を入れておくと、お茶室を準備してくれた。
お茶室らしく花も茶花。
4人までしか入れないが、この外界からは隔絶された空間であるからこそ繰り広げられるやりたい放題もある…。
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まずは先附け。
焼きたてのカジカは香ばしくて中はふっくら、たいそう美味。
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古色蒼然の炊き合わせも、ムカシはこういうのを“おひら”と呼んでいたのね…と、なんとなく感慨深い?
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骨まで軟らかい鮎の甘露煮。
お砂糖はよく効いているが、お醤油辛くないので、ご飯が無くても大丈夫。
お腹の苦味が甘みと絡まりイイカンジ。
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鰻の白焼きはわさびかわさびおろしをお出汁の効いたタレと一緒に。
この、ホクホクプリプリがたまらない。
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かば焼きは、とにかく脂が美味しい。
ナンに付けてもお砂糖が甘いが、それでもナンでもOK~!ってな具合。
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塩焼きは、今朝肱川から揚った鮎で。
もうかなり大きくなっている。
しかし、今朝上がったということは、まだお腹の中がきれいになっていなかったりもする。
せっかくの新鮮なゾーモツなのに、砂を噛んでいたら食べられないではないか・・・。しくしく…。
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この、鮎のフライというのが、これまた美味しいいただき方だと思うのだが、しかし、以下同文。
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ご飯モノは鰻のせいろ蒸し。
鰻を丸ごとタレを絡めたご飯にはさんで、その上に錦糸卵。
やっぱり、今日は鰻が美味しいワ!
このせいろ蒸しには肝吸も付いていたのだが、当然それは女王さまが…。
「肝もとろりとおいしかったぞえ~。」
…左様でございましょうとも…。
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せっかくだから、アユ雑炊もいただかねば!
さっと一干ししたような鮎の身が入って、あっさりさっぱり味で満腹でも入ってしまうから恐ろしい…。
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最後の赤出汁までまできっちりといただいて、本年のたる井終了。

〒795-0054 愛媛県大洲市殿町553-19
TEL :(0893)24-3000
定休日:毎週月曜日(振休の場合火曜日)

by barazono | 2007-08-15 23:31 | 【外食】日本料理~会席・懐石~

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